W100 600のハイドロシステム

W100
1963-1982

 W100の600のみに使われたハイドラリックシステム。 エンジン直結の高圧ポンプで発生させた油圧で車両各部をコントロールするもの。
 窓ガラスの上下にとどまらず、クライメートシステム内スイッチ、前後パワーシート、ドアラッチのセルフロック、トランクリッドの開閉、スペアタイヤの上昇、空調用エアフラップの開閉、暖房用温水バルブの開閉他多数。
 スチールパイプの油圧配管は車体の細部に入りこみ、ゴムパッキンと接合用ブロックで分岐結合を繰り返す。メンテ不足は各部から緑色の流血を呼ぶ。そうオイルはシトロエンDSのハイドロニューマチックと同じLHMである。部品は基本的にW100専用のため非常に高価である。
 エアサスに加え、このハイドロのメンテナンスが必要であるため、W100 600の維持は「中小企業の社長」クラスでは無理とよく言われた。


ドアロックのメカに油圧シリンダが組み込まれ、
半ドア状態か自らドアをロック位置まで閉め込む。



ドア埋め込みのパワーウインドウ油圧スイッチとシリンダー



パワーシート、トランク開閉レバー、リアブロアの風路フラップ開閉の機器類


これらの機器が油圧配管で結合されてる様が想像できますか


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